top of page
  • 靖 伊藤

ABPコンピテンシーコラム第77話

日常で気がついたコンピテンシー。 今回はチームリーダーシップのお話です。

チームリーダーシップは「部下に対して、自分が管理する組織全体の方針や戦略、ビジョンを明確に示し、リーダーとして認められることによりメンバーを目標達成に向け動機づけ動かす性向」です。ここでお話する「チーム」とは小さな単位のチームだけではなく、会社等の大きな組織も「チーム」を含んでいます。

このチームリーダーシップを、ある機械販売会社(A社)の営業課のB課長とC課長の行動を通して考えて見たいと思います。A社の社長は、或る日、幹部会で、「最近、うちの営業マンがお客さんから『こちらから訊いた質問に対する回答が遅く、すっかり忘れている時もある』とのクレームを複数のお客さんから聞いた。このままだと、これらのお客さんから取引を停止されてしまうので、きっちりした対応をして欲しい」と指示を出しました。そこで、B課長は部下を集めて、 「今日の幹部会で社長より『最近、うちの営業マンがお客さんから訊かれた質問に対する回答が遅く、すっかり忘れている時もあるとのクレームを複数のお客さんから聞いた。このままだと、これらのお客さんから取引を停止されてしまうので、きっちりした対応をして欲しい』という指示が出たので、皆、是非、気をつけて欲しい」と指示をしたそうです。一方、C課長も部下を集めて、同じ様に社長からの言葉を伝えた上で、「うちの課のメンバーではこんな事がないと思うが、お客さんからの質問は、その真意を確かめた上で、必ず一両日中に何らかの連絡を行い、時間が掛かる場合はその旨といつ返事ができるかを伝えて対応する事でお客様の満足度を高めていこう」と話したそうです。

 さて、この時、二人の発揮したリーダーシップのレベルを比べてみたいと思います。B課長は社長の言葉は正確に部下には伝えていますが、自分の考え方や意見は加えていません。これは「部下全員に組織の方針を伝える際は、理由や背景なども説明している。しかし、伝達する内容に自分の考えを入れたり、部下を方針に沿ってまとめ動かしたりはしていない」レベルということができます。一方、C課長は社長の言葉に自分の考えを含めて部下に動機付けをしており、これは「会社の方針を部下に伝達する際は、自分の方針を加味して部下全員に伝達している」レベルということができます。

 このようなことの積み重ねがリーダーの成果の差を広げていくのではないでしょうか?

閲覧数:0回0件のコメント

最新記事

すべて表示

AHPコンピテンシーコラム第109話

今まで2回に亘って、相手との信頼関係を築き、こちらの考えている事を理解し、納得してもらい、動いてもらう為の「論理」を支えるものについてお話してきました。 モチベーションの要素としては、「その気になる」『覚醒』と「その気になり続ける」『持続』があります。今までお話ししてきた2つの「理」は『覚醒』にとって非常に重要になるわけですが、コミュニケーションの取り方次第で、折角『覚醒』したものが持続できないこ

AHPコンピテンシーコラム第108話

今回は、相手と信頼関係を形成する為の第2段階で必要な「戦略的思考」について、お話します。 「戦略的思考」とは目的を達成するための明確なシナリオ(実行計画)を持って考えることで、つまり、限られた経営資源(ヒト、モノ、金、時間、情報など)のなかで、最大化の成果を上げる為に、場当たり的ではなく、ゴールを明確に描き、その実現のために仮説を立てて、必要な要因(重要成功要因)を論理に沿って繋がりを明確にし、ゴ

AHPコンピテンシーコラム第107話

今回は、相手と信頼関係を形成する為の第2段階についてお話したいと思います。 前回は、信頼を構築する為に、相手の話を傾聴する事が重要であるというお話をしました。傾聴することにより、相手は少なくとも「話を聴いてもらえた」という満足感を得る事ができ、さらに「自分の言っている事を理解してもらえた」と感じることもあります。 ただ、これだけでは、相手にとって話を聴いてくれる「唯の良い人」に終わってしまいます。

Comments


bottom of page