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  • 靖 伊藤

AHPコンピテンシーコラム第116話

今回は、今まであまり触れてこなかった“イニシアティブ”のコンピテンシーについてお話ししたいと思います。

“イニシアティブ”と言うと、人の先頭に立って行動する事をイメージする方が多いと思います。

確かに、“イニシアティブ”は人の先頭に立って行動することを含んでいますが、それだけではありません。イニシアティブとの先見性を伴うもので、 「将来を先読みすることで、今後の変化、ビジネスチャンスを正確に予測し、その変化やチャンス、リスクに対する対策を事前に考案し、且つ実行する能力」と言う事ができます。“イニシアティブ”は、“リーダーシップ”と間違われる事があります。両方ともリーダー、特に最近のように変化の著しい時代のリーダーには欠かせないコンピテンシーですが、“リーダーシップ”は「部下に対して、自分が管理する組織全体の方針や戦略、ビジョンを明確に示し、リーダーとして認められることによりメンバーを目標達成に向け動機づけ動かす能力」で、廻りの人をその気にさせて引っ張っていくのに対して、“イニシアティブ”は将来の先読みをする事と、率先して行動することに重きが置かれています。将来を先読みした事を自分だけで理解するのではなく、それをきちんと組織全体の方針や戦略、ビジョンに明示し、それによって他人を動議づけることができて、始めて、“リーダーシップ”が発揮されたという事ができます。

採用や抜擢に際して、“リーダーシップ”が求められているにも関わらず、“イニシアティブ”だけが高い人を採択することより、周りの人間の動議付けができない事があります。リーダー人材の採択に際しては、様々なコンピテンシーを正確に理解してコンピテンシーモデルを策定し、選抜においてそれを見極める事が肝要となるのです。

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