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AHPコンピテンシーコラム第167話

靖 伊藤

今まで様々なコンピテンシーに基づく身近な人の行動や優れた人の行動をお話ししてきました。これらの行動は、例えば、日本経済新聞の『私の履歴書』などにも記述されて含まれていますが、一般的には、これをコンピテンシーに基づく行動としてみていないことが多く、ただ「すごい人だ」と考えていることが多いのではないでしょうか?身近な人たちを含め、これらの人たちの行動をコンピテンシーの視点で考え、この人たちの行動がどのような思考に基づいて行われているのかを考えた上で、それらの行動を自分の行動に置き換えることによって自らのコンピテンシーを高めることになると考えます。

一方、様々な研修において、強みや弱みを認識するために様々なアセスメントが行われることがありますが、自らの強みと弱みの把握で終わっているケースも散見します。自らの強みや弱みがどのレベルであり、その一つ上のレベルのコンピテンシーを発揮する人たちの行っていることや考えていることを理解し、それを自らの日常業務の中でどのように実行していくかを考え、文書化すること、そして、それを実行した後、自分自身の行動と思考を振り返り、出来たことと出来なかったことを確認し続けることにより、コンピテンシーの習得、即ち、自身の成長に繋がるのではないかと考える次第です。その際に重要なのが、具体的な行動の設定です。「いつも何々をする」という表現では、結局、行動に繋がらないことが多いと考えます。主語は必ず自分として、5W1H(何を、いつ、どこで、誰に対して、何のために)を明確にし、より具体化するために、4H(How many、How much、How long、How far)を書き加え、それを意識することにより、継続的な実行に繋がるものと考えます。

 

 
 
 

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