AHPコンピテンシーコラム第186話
- 靖 伊藤
- 4月17日
- 読了時間: 2分
少し前のコラムでビニール袋を使用しない量り売りの食料・日用品の販売を始めた事業主の『倫理観』のコンピテンシーについて考えましたが、コンプライアンスが重視されるこれからの事業推進において、『倫理観』のコンピテンシーを更に向上させる事が求められると考えます。
「倫理的原則や企業の価値観に従って行動する性向」である『倫理観』のコンピテンシーは、その人の歴史が影響することも大きいと考えます。よって、採用時に『倫理観』のコンピテンシー
の確認が必要であり、入社前からこの点について、きちんと教育することが必要になると考えます。実際に、私の知る企業においては、入社時からこれらの教育が徹底してなされているところも多く見られます。『倫理観』のコンピテンシーの教育は大きなことから考えるのではなく、身近なことから徹底することが重要です。
ある企業では、歩行時に携帯電話やスマホを持つ事を禁止しています。勿論、歩行禁煙の禁止や赤信号時の横断の禁止等もあります。このようなことは当たり前と思われるかもしれませんが、実際には、今述べたようなルール違反は日常茶飯事行われており、それに対して、「赤信号、皆で渡れば怖くない」と言ったムードが蔓延していると感じています。
以前、ニューヨークの地下鉄で犯罪が多発した際、『唾吐き』等小さな犯罪を取り締まることで、大きな犯罪の予備軍を減少させ、結果として大きな犯罪発生を減少させた事例もあります。
当たり前のことを当たり前に徹底することが、『倫理観』のコンピテンシーの向上に繋がるのではないかと考える次第です。
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