top of page
  • 靖 伊藤

AHPコンピテンシーコラム第49話

日常で気がついたコンピテンシー。 今回は、企画会社の社長さんのお話です。

彼は私の友人で、約30年前に企画会社を立ち上げ、今ではかなり順調に業績をあげています。企画会社の仕事には講演会の企画・実施の業務がありますが、この業務の成功の可否は主催者側の希望する講師の都合と主催者側の都合のマッチングにかかっているという事です。彼は、この仕事に際して、主催者側に日程の要望を聞くときには、第1候補だけでなく、第3候補くらいまで聞いておき、講師と話をする際には、絶対に可能な日程だけで、準備を進めると言っています。無理を言って日程を調整しても、その後の再調整などで主催者と講師の両方に迷惑をかけることになり、結果的には主催者側が希望する講演会ができないからだそうです。というのも、彼は以前、主催者側が希望する講師に主催者側が要望する日程で無理を言って調整してもらった後で、主催者側の突然の予定変更で、キャンセルを余儀なくされ、その時の彼の対応の悪さも絡み、その後暫くの間、主催者側にも講師側にもコンタクトが出来ない時期があったからだと言います。そのような訳で、彼はその後、主催者側にも講師側にも無理を言わずに、予定を調整することに徹し、それによって顧客の満足を得て、ここまで成長してきたとのことです。

それでは、ここで彼が発揮してきたコンピテンシーを見てみたいと思います。

まず、主催者側に日程の要望を聞くときには、第1候補だけでなく、第3候補くらいまで聞いておき、講師と話をする際には、絶対に可能な日程だけで、準備を進めるのは、「顧客の満足度を常にモニターし、不満な点については、顧客からその理由を聞き出し、対応している」レベルの顧客志向力です。そして、以前の失敗から主催者側にも講師側にも無理を言わずに、予定を調整するという考え方を確立して顧客満足を得るようになったのは、全社に対して影響が及ぶような問題、リスクの発生を常に考慮し、その兆候を見逃さず、問題発生を未然に防ぎ、リスクを最小限にしている」レベルの徹底確認能力であるといえるでしょう。


閲覧数:1回0件のコメント

最新記事

すべて表示

AHPコンピテンシーコラム第83話

日常で気がついたコンピテンシー。 今回は採用に生かすコンピテンシーのお話の続きです。 82話では採用する人材要件の共有についてお話しました。今回は、それを実際の面接において、自社の採用しようとしている人材モデルと面接の相手とのギャップを明らかにする方法をお話しします。 通常、面接では時間を節約する為に、質問を用意して「はい」「いいえ」で答えさせる限定質問法が使われることが多いと思います。確かに、多

AHPコンピテンシーコラム第82話

日常で気がついたコンピテンシー。 今回は採用に生かすコンピテンシーのお話です。 苦労して採用はしたものの、採用した人財が結果を出せずに1年も経たない間に辞めてしまったという悩みをもたれている経営者や人事担当者の方はいらっしゃいませんか?私自身、以前行ってきた採用活動で感じたことが2つあります。一つは「採用しようとしている人はどんな人か」ということを自分自身がはっきりとイメージし、そのイメージを採用

AHPコンピテンシーコラム第81話

日常で気がついたコンピテンシー。 今迄はコンピテンシーについて様々な日常の人の行動事例についてお話をして参りました。今迄お話ししてきましたように、コンピテンシーは決して私達から遠くかけ離れた一部の人達だけが発揮しているものではありません。常日頃から多くの人が仕事をしていく上で、発揮しているものなのです。 これからは、このコンピテンシーをどのように活用していったらよいかということについてお話してみた

Comments


bottom of page