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靖 伊藤

AHPコンピテンシーコラム第81話

日常で気がついたコンピテンシー。 今迄はコンピテンシーについて様々な日常の人の行動事例についてお話をして参りました。今迄お話ししてきましたように、コンピテンシーは決して私達から遠くかけ離れた一部の人達だけが発揮しているものではありません。常日頃から多くの人が仕事をしていく上で、発揮しているものなのです。

 これからは、このコンピテンシーをどのように活用していったらよいかということについてお話してみたいと思います。

 コンピテンシーは「自らの職務において高い成果を生み出すために、安定的に、行動として発揮できた能力」です。人は何かをする時に、意識的にしろ、無意識にしろ、何かを考えて行動を起こしています。しかしながら、行動を起こした後で、自分がその時、どのように考えてどのように行動したかということをはっきりと覚えている人はほんの僅かです。

 コンピテンシーの第一の効用は「成功の再現力」となることです。例えば、部下が成功したときに、コンピテンシー測定手法を用いて、部下の話を訊いていくと、あなたの部下は成功するためにどのように考えてどのように行ったかということを話してくれます。そうすることで、貴方は知らず知らずのうちに自分がどのようにして成功にたどり着いたかというイメージを持つ事が出来るようになると同時に、彼もそのイメージを記憶の中から引き出し、且つ、どんなコンピテンシーを発揮したかということに気付きます。そして、そのコンピテンシーを、別の場面においても活用して成功を再現していくことが出来るようになるのです。

 

本日のキーワード : コンピテンシーは成功の再現力

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