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靖 伊藤

AHPコンピテンシーコラム第87話

日常で気がついたコンピテンシー。81話から86話にかけてお話をしてきましたように、コンピテンシー測定の手法は色々なところで、活用する事が出来ます。私がコンピテンシーに出会った当初は、採用の際に相手を見極める為の手法としての効力に最も注目していましたが、その人が入社した後はその人が今後どのような人財になっていくのかを示す羅針盤となり、人財抜擢と人財育成の基準となる事を確信しました。そして、今、最も注目しているのがリーダーシップの醸成のツールとしての役割です。

上述の採用、人財抜擢、人財育成の為にこの手法を使うためには、質問法と傾聴法のレベルを高めることが必要となりますが、それによって部下や上司のことを深く知ることができます。これは「部下に対して、自分が管理する組織全体の方針や戦略、ビジョンを明確に示し、リーダーとして認められることによりメンバーを目標達成に向け動機づけ動かす性向」であるチームリーダーシップの「リーダーとして認められる」つまり信頼される為に大きな力となります。

また、副次的な効果としてですが、この手法を顧客に向けて活用すると、顧客の考えている事や悩みを共有化することが可能となり、ひいては顧客の立場に立って物事が考えることができる、つまり顧客思考力が向上することになります。

この手法は相手のコンピテンシーを測るということを通して、相手の真のイメージを共有する最も効果的なツールということができるでしょう。皆さんの会社でも今後この手法を上手く活用して益々元気になっていく事を期待したいと思います。

次回からは相手をその気にさせるモチベーションアップにつながるコンピテンシーのお話をしていきます。

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