ニューコラム『散歩道』
新型コロナによる閉塞が始まった2020年4月から早朝の散歩を始めました。
起点は本山駅東側の田辺村踏切です。
以降、約2年間、田辺村踏切を起点に、東は芦屋市、西は灘区の石屋川まで散歩を続けてきました。
最近は少し距離を短くして、東は芦屋川、西は住吉川までで折り返していますが、散歩のところどころの風景を紹介していきたいと思います。
ニューコラム 散歩道①
田辺村踏切から国道2号線に下りる道は”清水通り”と呼ばれています。昔は小さな川が流れていたとも言われています。
考えてみると、神戸は南北に流れる川が多いような気がします。
田辺踏切から見た清水通りです。
田辺村踏切から約2分歩くと、山手幹線(通称:やまかん)の本山第一小学校南交差点に着きます。この交差点には『四川』や『山神山人』などの料理店があります。
交差点を渡り1分ほどで本山第一小学校です。本山第一小学校は明治8年(1875年)12月に田辺小学校として創立されました。その後、何度かの改称を経て昭和25年(1960年)に現在の校名となりました。
これは本山第一小学校から見た六甲山系の金鳥山です。金鳥山の中腹には保久良神社があり、”保久良さん”の愛称で親しまれており、元日夜明けはは初日の出をみるため、大勢の人が初詣をします。
ニューコラム 散歩道②
本山第一小学校の北側には阪急電鉄の架道橋があります。この架道橋は桁下制限が2mですので、大きな車は通れません。
この架道橋をくぐると、本山6丁目4で左折をすると阪急岡本駅の北に続く小径があります。
鷺宮八幡神社へは、本山北町6丁目4の角で左折せずに道なりに進みます。
そうすると、北向きの坂と鷺宮神社の階段に向かう三差路にぶつかります。
左が北行きの坂、右が鷺宮八幡神社です。
鷺宮八幡神社の階段です。
鷺宮八幡神社の階段の右の道です。これに沿って歩くと阪急沿線にぶつかり、阪急電鉄の岡本学校道踏切に着きます。
階段を上ると、鷺宮八幡神社の鳥居が出迎えてくれます。
鷺宮八幡神社は金鳥山の中腹にある保久良神社の御旅所とされており、ご祭神は天照大神、八幡大神、春日大神の三柱です。
鷺宮八幡神社本殿です。本殿の右には稲荷神社が祀られています。
神社の境内には、北畑会館があります。
ニューコラム散歩道③
鷺宮神社の北出口を出ると、東西に走る道と北に上る道があります。
左が東行き、真ん中が北行き、右が西行きの道です。
今回は東に向かいます。20メートルほど歩くと、北東に上る道があり、それを上がると保久良神社に通じる北行きの道に出ます。
北行きの道を進まず、東に行くと西光寺があります。
西光寺は浄土宗のお寺で、ご本尊は阿弥陀如来です。
西光寺の前を東に向かうと、車両通行止めの小径になります。その小径をジグザグに歩き、東に向かうと、細い私道があります。
この私道を通り越していくと、また細い道になり、それを抜けたところに小路八幡宮神社があります。
小路八幡宮神社は主祭神が八幡大神(ハチマンオオカミ)とのことで、創立年月不祥ですが、中古、源満仲(頼光)の四天王の1人である臼井貞光が後年この小路に永住し、源氏の守護神たる八幡大神の信仰に習って、当地に祭祀したと伝わっています。
小路八幡宮神社の横の階段を東におり、坂を下ると、風呂の川に架かる臼井橋に着きます。この橋は昭和49年3月にかけられたものです。
一方、先にお話しした細い東西の私道を東に進むと、風呂の川に架かる名も無き小さな橋があり、その橋を渡って少し南に歩くと、臼井橋から北上した三差路にたどり着きます。
そこから南に200メートルほど進むと阪急電鉄に辿り着きます。そこからの少し西に一つ、もう少し西に行くともう一つ架道橋があります。
閑話休題、芦屋と住吉川との間には多くの架道橋があります。実は“架道橋”という名称を私が知ったのは、このコラムを書き始めた頃でした。ご存じの方もたくさんいらっしゃると思いますが、“架道橋”というのは、鉄道側から見た名称だそうです(道に架かる橋)。
元に戻って、芦屋方面に向かうためには、阪急に沿って東に向かいます。しばらく歩くと、右手に北に上る道があります。この道は神戸薬科大学へ向かう道です。
その道を通り越して、一区画で中野水道東踏切道に着きます。
因みに、宮ノ下架道橋と中野水道東踏切道との間に2つの踏切があります。一つは西光寺から南に下りたところにある岡本学校道踏切道で本山第一小学校への通学路です。
そして、もう一つが小路踏切道でこれは非常に小さな踏切です。
ニューコラム 散歩道④
中野水道東踏切を過ぎて東に向かうと中野地車庫と中野集会所が並んでいます。地車は5月の だんじり祭りに各地区が引く車で、中野地区の地車が収められています。
中野地車庫から20メートルほど歩くと、右折できる細い道があり、その先に中野水道東小路踏切道があります。
そこから暫く歩くと、南から北東に湾曲した道があります。この道は本山第三小学校から森北町6丁目に上る坂でトンネルになっていて、私が歩いている道の下を通っています。
そこを過ぎて暫く歩くと、稲荷神社の鳥居の下の交差点に出ます。
この南北の道から西が本山北町6丁目、東が森北町4丁目となります。
稲荷神社の主神は倉稲魂命(ウガノミタマノミコト)、配祀は天照皇大神(アマテラススメオオカミ)、豊受女命(トヨウケノメノミコト)、建南方命(タケミナカタノミコト)、応神天皇(オウジンテンノウ)、菅原道真(スガワラノミチザネ)、大山祇神(オオヤマヅミノカミ)、八衢比古神(ヤチマタヒコノカミ)の7柱です。
これは稲荷神社の鳥居です。
これは稲荷神社の本殿です。
本殿の右横には稲荷社、その右横には別の祠があります。
稲荷神社の北には森北公園があり、市民のくつろぎの場となっています
稲荷神社の東には高橋川が流れており、神社の下の交差点が稲荷橋になっています。
稲荷橋は昭和37年3月に架けられたものです。
この交差点から斜めに南に向かうと阪急電鉄の森稲荷架道橋があります。
因みに高橋川はJR神戸線のところで地下に潜り、深江でまた地上に出てきます。
ニューコラム 散歩道⑤
稲荷神社から東に向かう道は通常は阪急電鉄沿いの道を歩きますが、北にもう一本細い道があり、その道を少し歩くと浄稱寺があります。
これが阪急電鉄沿いの道です。。
これが浄稱寺への道です。
浄稱寺は浄土真宗本願寺派のお寺で、天正15年(西暦1587年)、京都常楽台の門弟祐甫法師が現浄称寺の場所にて寺務並びに布教活動を行ったことから祐甫法師を当浄称寺の開基としているそうです。
この道をそのまま歩き、突き当りを南に向かうと、阪急電鉄沿いの道に出ます。
元に戻って阪急沿いの東西の道を東に進みます。
暫く歩くと、阪急電鉄を越えることができる神田地下道があります。
神田地下道を降りるとJR甲南山手駅の西側の交差点があります。
神田地下道を降りずに東に進むと、暫くは架道橋も踏切道もなく、閑静な住宅街が続きます。
その道を暫く歩くと、神戸市(森北町4丁目)と芦屋市(三条町)の境になります。
そこから2〜3分歩くと、右折する道があり、その先に阪急電鉄の変電第三踏切道があります。
ここを右折せずに東に進むと、十字路があります。
この十字路を右折すると、変電第二踏切があります。
ここを右折せずに東に向かうと、芦屋の三条集会所と三条公園があります。
三条集会所のところで南に右折すると、小さな踏切がありますが、これが変電第一踏切道です。
三条公園を通り過ぎ少し歩くと、少し鋭角になった南への下り坂があり、この坂を下ると、阪急電鉄の条組架道橋があります。
この下り坂の上に三条八幡神社があります。
これが三条八幡神社本殿で、屋根は瓦葺切妻造りです。
三条八幡神社は、主祭神は八幡皇大神(ヤワタノスメオオカミ)、配祀神は大山積大神(オオヤマヅミノオオカミ)・厳島比売大神(イツクシマヒメノオオカミ)で、本殿と2つの祠がありますが、掃除をしている人に聞いたところ、神主さんは常駐していないとのことです。
三条八幡神社から少し東に進むと、右折する道があり、その先に三条踏切道があります。
右折せずに東に進むと、やまてサンモールに到着します。
これは東側からの写真です。
この十字路を南下すると、阪急電鉄の寺田踏切道があります。
寺田踏切道を南下すると、山手幹線の西芦屋交差点に到達します。
コラム散歩道⑥
これからやまてサンモールに入ります。
やまてサンモールは古くからの店舗やお寺が立ち並んでいます。
道はタオル張りで、西向きの一方通行ですが、土日を除く午前7時から9時は車の通行が禁止されています。私が4月から11月にかけてこの辺りを散歩するのは、7時少し前のため、車とすれ違うことが多くありますが。12月から3月にかけては9時前のため、車に出会うことは殆どありません。
やまてサンモールの南側には阪急の架道橋が2つあります。
一つがうつわクウを過ぎてすぐの西山町2の架道橋です。
名前を確認しようとしましたが、読めませんでした。
次の架道橋は西山町1の架道橋です。
これもまた読めませんでした。
西山町1には、未だ入ったことはありませんが、気になる店が幾つかあります。
一つはトルコ料理の店SAKLIEVで、もう一つがBritish Gastro Pub The Clapham Innです。
私はお酒を飲みませんので、パブに行くことはないと思いますが、SAKLIEVはケバブが提供されるようなので、いつか訪ねてみたいと思っています。
SAKLIEVの斜向かいには安楽寺があります。安楽寺は浄土宗のお寺で、ご本尊様は阿弥陀如来です。
安楽寺から先も少し色々商店が続きます。
その先に阪急電鉄の芦屋川駅があります。
芦屋川駅の北に星座の広場があります。
この広場にはトイレがあります。実は散歩の際の問題の一つは公衆トイレが非常に少ないことで、コンビニを利用することが多いのですが、芦屋川駅まで辿り着けばこのトイレが利用できます。
星座の広場は芦屋ロックガーデン尾登山口で1670m歩くと芦屋ロックガーデンに行くことができるので、休日の朝は芦屋ロックガーデンへの登山客で込み合っています。
芦屋川駅まで歩いて気付いたことが一つあります。
それは阪急電鉄では神戸市では阪急岡本駅から東は踏切道が多く、芦屋に入ると架道橋が多くなることです。
因みに、後のコラムでお話ししますが、阪急岡本駅から住吉川までは岡本駅の東に新梅林踏切道があるだけであとは全て架道橋となっていることを興味深く感じています。